天候の変化で体調不良を起こしていませんか

雨の日や雨が降ってくると、頭痛やめまい、肩こりが起こる人がいます。これは、天候が崩れると気圧が徐々に下がります。気圧の変動は体にとって大きな負担なので、ストレスとして脳に伝わり、自律神経が乱れて、頭痛やめまい、肩こりなどを引き起こしていることなどが考えられます。

この自律神経ですが、排便習慣や便の状態へも影響が出てきます。排便を促す蠕動運動は、自律神経の働きとも大きく関わりがあるからです。何らかの体に関わるつらい症状がある方は、早めに医療機関へ相談しましょう。そしてこのような状態を予防するには、生活習慣を改善するなどセルフケアによるコントロールもおすすめです。

天候の変化に伴う体調不良

雨の日や雨が降ってくると、頭痛やめまい、肩こりが起こる人がいます。そのほかにも、首、膝、腰などの痛みや、耳鳴り、倦怠感、気分が沈むなど、天気の変化に伴って起こる症状はさまざまです。もともとあった症状が悪化することもあります。一般にこのような症状や状態を天気病(気象病など)と呼ばれています。

これは、天候が崩れると気圧が徐々に下がります。気圧の変動は体にとって大きな負担なので、ストレスとして脳に伝わり、自律神経が乱れて、頭痛やめまい、肩こりなどを引き起こしていることなどが考えられます。

以前の記事にも記載しましたが、この自律神経は、排便習慣や便の状態へも影響が出てきます。排便を促す蠕動運動は、自律神経の働きとも大きく関わりがあるからです。

排便と自律神経の関係

蠕動運動は、腸管の口側が収縮し、肛門側が弛緩して、便を先へ押し出していく動きです。この排便を促す蠕動運動は、自律神経の働きとも大きく関わりがあります。

自律神経には、交感神経と副交感神経の2つで構成させています。身体を活発に動かすときに働く神経が「交感神経」で、身体を休めるときに働く神経が「副交感神経」です。蠕動運動は、「交感神経」が優位な時には抑制され、「副交感神経」が優位になると活発になります。

自律神経と腸の関係

排便と自律神経の関係

お腹・便通の不調について

上記のように脳と腸が自律神経によって連動しており、密接な情報のやり取りが行われています。ストレスや過労、生活習慣の乱れなどによって自律神経のバランスが乱れていると、腸の蠕動運動もスムーズに行えず、便秘や下痢といった不調を起こしやすくなります。ストレスなどの影響を受け、腸の動きが過剰になると、下痢を引き起こすことがあります。逆に、腸の動きが不十分な場合は、便秘が起こることがあります。

下痢や便秘が続くとお尻やお腹の不調にとどまらず、おなかが張って苦しくなったり、吐き気や食欲低下につながったりすることもあります。また、別の病気が関係していることもありますので、早めに対処することが大切です。ご心配なことがございましたら、お気軽に医療機関へご相談ください。また、天候の変化や生活のリズムの変化など、自律神経の乱れからくる不調は、セルフケアによる予防に取り組むこともおすすめします。

手軽にできるセルフケア

自律神経を整え、体やお腹、便通のトラブルを予防するには、日常生活で手軽にできることから始めるのがおすすめです。無理をしてしまうとストレスの原因になることもあるので、気軽にできることから取り入れてみましょう。また、一人で悩んでいる方は、医療機関に気軽に相談してください。

手軽なストレッチがおすすめです。日常的に体を動かすことは、全身の血行を促進するだけでなく、気分転換にもなり、自律神経の調整に役立ちます。仕事の休憩時間や合間などに取り入れてみてください。

良質な睡眠をとるために、寝る前にはスマホの使用に注意しましょう。このことは既に多くの人が認識しているかもしれませんが、睡眠の質は腸の働きにも影響しますので、実践してみてください。

湯船に浸かる習慣を身につけましょう。お風呂に入り、湯船に浸かるとリラックスでき、自律神経のバランスを整えるのに役立ちます。副交感神経が優位になり、良質な睡眠につながるでしょう。さらに、腰やお尻周りを温めることは、痔の予防にも効果的です。