下痢の原因について

便の水分量が増えてしまうために下痢の症状が起こります。下痢の原因となる病気は、さまざまです。食べ過ぎ・飲みすぎだったり、ストレスが原因で起こる病気、それから大腸がんの症状としても下痢はあります。

自己判断では分かりかねますので、便に違和感を感じた時はお早めに医師へご相談ください。原因をしっかり把握し適切な処置をして、お尻・お腹のお悩みから1日も早く解放されましょう。

下痢や便秘を繰り返す腸の病気

大腸ポリープ

大腸ポリープは、大腸の内側にできるイボ状に突き出た腫瘍です。多くは良性ポリープですが放置すると大腸がんに進行することがあります。

大腸がん

大腸がんの原因は、食生活の欧米化・たばこ・過度の飲酒・運動不足・肥満・遺伝などです。血便や下痢、便秘といった症状がみられることがありますが、大腸ポリープ・早期大腸がんには、ほとんど自覚症状がありません。

炎症性腸疾患

潰瘍性大腸炎やクローン病などです。何らかの原因で腸の粘膜が炎症を起こし、ただれや潰瘍ができます。長期間下痢と腹痛が続き、粘液や血液の混じった便が出たり、発熱などの症状があらわれます。ストレスで症状が悪化し、比較的若い世代での発症が多くみられます。

感染性腸炎

O-157、ノロウイルスなどによる食中毒、ウイルス感染による風邪などに急性の下痢の症状がみられます。これらの疾患は発熱や吐き気、嘔吐などを伴うのが特徴です。

過敏性腸症候群(IBS)

ストレスなどで緊張が高まると、腸の動きをコントロールしている自律神経が乱れて腸が痙攣するので動きがにぶくなり、下痢や便秘になったり、下痢と便秘を繰り返すことがあります。

食べすぎや飲みすぎ、冷えなど

発熱をともなわない下痢は、飲みすぎや食べすぎ、冷えが原因であることがほとんどです。疲れているとき・体力が落ちている時は消化機能が弱っているため、下痢になりやすくなります。

体が冷えて、腸の消化機能が低下したり、冷たい物を飲みすぎるなどして胃腸が冷え、胃腸の血行が悪くなり、消化機能が低下したりすることで下痢になります。

検査について

どんな原因であれ、下痢が長く続くことは、体に支障があります。ご心配ごとは、まずは医師に相談いただくことが一番だと思います。

大腸ポリープ・早期大腸がんなどには、ほとんどの場合に特別な症状があるわけではありませんので、検査をすることで、がんなどの病気が早期に発見され治すことはとても大事です。

しかし、検査の結果、食べ過ぎや飲みすぎやストレスが原因だっとしても、原因を自覚して生活習慣を改善することも同じくらい大切です!どんな原因でさえ、原因が1日も早く分かることで、症状を改善していくことができます。そして、生活習慣の改善をすることは、今後の起こる可能性がある「がん」やその他の病気を予防することに、繋がります。

お腹を壊しただけ、冷えたからとの思い込みは禁物です。下痢が続いているかたは、お気軽にご相談ください。症状を確認のうえ、必要な検査をご提案いたします。また、健康管理のために、定期的な検査もおすすめしております。