大腸内視鏡検査について

大腸の内視鏡検査というと、やはり痛みが気になるという方が多いようです。しかし現在は、医師の技術と最新の検査設備によって、痛みはほとんどなく受けていただけるようになっています。当院で検査を受けた方のほとんどが「思っていたよりずっと楽だった」とおっしゃっています。女性の方も安心してご来院ください。

本ページでは、大腸内視鏡検査の必要性や頻度、検査の流れ、痛み、費用など詳しくご説明いたします。ぜひお役立ていただき、安心して検査を受けていただければと思います。

大腸内視鏡検査はなぜ必要?

大腸がんが急増しています

生活スタイルや食習慣の変化から、日本でも大腸疾患が増加しています。日本で一番多い死因はがんで、その中でも、大腸がんは上位に位置しています。特に、女性のがんによる死亡者数第1位は大腸がんです。女性のがんといえば、乳がんや子宮がんというイメージがありますが、大腸がんも忘れてはなりません。

早期に発見できれば完治が見込める

大腸がんは、早期に発見できれば完治するケースが多いですが、問題は自覚症状が何もないことです。また肛門の違和感や出血などの症状が出ていても、痔だと思い込んで放置したり、「大腸の検査はつらい」というイメージが先行して検査を避け続けた結果、大腸がんを進行させてしまう患者様が少なくありません。進行してしまうと治癒は難しくなります。

自覚症状がないからこそ検査を

大腸がんは早期であれば高い確率で完治が見込める病気です。自覚症状がないからこそ、定期的に内視鏡検査を受け、早期に発見し治療を受けることが何より大切です。すでに何らかの症状が出ているという方はお早目に、症状のない方も定期的な検査をおすすめいたします。

検査の頻度

40歳になったら3年に1度を目安に

40歳になったら、3年に1度は大腸内視鏡検査を受けましょう。40歳を超えると各自治体による大腸がん検診の助成が受けられます。自治体の大腸がん検診では、便潜血検査(検便)を行い、異常があった場合に精密検査として大腸内視鏡検査を受けるのが一般的です。

便潜血検査と大腸内視鏡検査の関係

便潜血検査で異常がなかったとしても、安心はできません。近年、増えている凹んだタイプ(陥凹型)の早期がんは、便潜血反応ではとらえられません。また、盲腸、上行結腸といった右側の大腸では便はまだ水様性なので、たとえ進行がんになっていても便潜血反応では陰性になってしまうことがあるのです。便潜血検査が陰性でも、定期的な内視鏡検査をおすすめいたします。

検査で発見できる病気

大腸内視鏡検査では、大腸がんの早期発見はもちろん、ストレスや生活習慣の悪化から現在急増している病気のチェックも行うことができます。

大腸内視鏡検査でわかる病気

■ がん
大腸がん
■ それ以外の病気
大腸ポリープ、クローン病、潰瘍性大腸炎、大腸憩室 など

肛門の違和感や出血を、痔だと思い込んで放置していると、重大な大腸疾患を見落とすことになります。生活、食習慣の変化から、日本でも大腸疾患が増加しています。肛門病変が、大腸疾患の部分的な症状として出現している場合もあります。肛門の症状でも、大腸全体の検索が必要な場合があると言う認識が大切です。

大腸疾患の例

大腸ポリープ

大腸ポリープ

良性ですが、腫瘍で構成されたポリープ(腺腫性ポリープ)です。大きくなるとがんになるため、取る必要があります。この位の大きさなら、外来で、内視鏡的切除可能です。

大腸早期がん

大腸早期がん

潰瘍性大腸炎に合併した大腸早期がんです。青い色素の着いていない浅い凹みが病変です。現在は、手術をしないで内視鏡で取れる早期がんも増えています。

大腸進行がん

大腸進行がん

深いクレーターを有する進行がんです。この段階になると、手術が必要です。

孤立性直腸潰瘍

孤立性直腸潰瘍

排便時のいきみで、直腸粘膜が圧迫され、潰瘍が生じ、出血を来たす事があります。

潰瘍性大腸炎症候群

潰瘍性大腸炎症候群

原因不明で、大腸粘膜にびらんや潰瘍をつくる病気です。下痢、粘血便、微熱が主症状です。難病にも指定されている病気です。若い方に、非常に増えている疾患です。

クローン病

クローン病

潰瘍性大腸炎同様、原因不明の大腸の炎症です。腸に潰瘍、繊維化を来たし、腸と腸がトンネルで交通してしまう事もある。図の様に、縦に走る潰瘍が特徴です。関節や目にも病気を認めることがある。

腸結核

腸結核

腸に結核菌が感染した状態。肺の結核菌を飲み込んで、発症する下痢、微熱、腹痛が主な症状。

憩室からの出血

憩室からの出血

憩室とは、腸の壁で薄い部分が、腸の内圧に押されて、部分的に外側に向かって袋状に、飛び出した状態。憩室の中で、炎症を起こし、出血を来たす事がある。緊急手術になるような、大量出血の場合もある。

大腸内視鏡検査の流れ

検査前日から検査後までの流れを、注意点を含め順番にご説明いたします。

検査前日の準備

主な準備は下剤の服用と食事制限の2つ

下剤(腸管洗浄剤)を事前にお渡ししますので、下剤の半分を検査前日の夕食後、ご自宅でお飲みください。食事については、検査前日は決められた検査食を、当日は検査が終わるまで食事はお控えください。水分はとっていただいて大丈夫です。

来院~検査までの流れ

検査当日朝、残り半分の下剤の服用してください。服用後4~5時間で宿便が除去されますので、便が出たらご来院いただき、午後1時ごろから検査を開始します。

  1. 来院後受付を済ませたら、検査着(ズボン)に着替えます。
  2. 検査台に横になり、おなかを楽にします。力を抜いて楽にしてください。
  3. 内視鏡を挿入する部位に局所麻酔を行います。
  4. 鎮痙剤を使い、胃腸の動きを止めます。
  5. 鎮静剤を注射します。ウトウトと眠い状態になります。
  6. 検査開始となります。

麻酔・鎮静剤について

一般的に、麻酔を使用して検査を行います

大腸内視鏡検査は、緊張を取るための鎮静剤と胃腸の動きを止める鎮痙剤を注射します。これらを使用することで、リラックスした状態で検査が受けられます。

妊娠中や授乳中の方には麻酔は使いません

妊娠中や授乳中で薬が使えない方や過去に薬が合わなかったという方には、麻酔・鎮静剤、鎮痙剤を使用せずに検査を行います。検査に際し、ご不明点やご不安なことがございましたら、どんなささいなことでもご相談ください。

当院での大腸内視鏡検査の様子

検査の時間と方法

検査時間は15分程度

検査は15分程度で終了します。鎮静剤が効き、ウトウトしている状態の中であっという間に終わりま

細くて長い内視鏡(スコープ) を肛門から挿入し、大腸全体をモニターで観察します。内視鏡はとてもやわらかく、痛みはありませんのでご安心ください。病変があれば生検という細胞の検査をしたり、ポリープがあればその場で取る場合もあります。

検査後

すぐに日常生活に戻れます

着替えが済んだら、検査の結果をご説明いたします。その後は、すぐにご帰宅いただけます。鎮静剤を注射した方は、少し休んでからお帰りください。

検査後の注意点

食事

注射で腸の動きを止めているため、1時間くらいは食事をお控えください。それ以降は、いつも通りの食事をしていただいて大丈夫です。検査中にポリープを摘出した方は、ポリープのサイズや切除方法に応じ、1週間程度の食事制限が必要となります。

飲酒

生検(細胞の検査)をした方は、当日の飲酒はお控えください。ポリープを切除した方は、1~2週間前後禁酒をお願いいたします。

お風呂

入浴は問題ありませんが、長風呂はおやめください。ポリープを切除した方は、当日の入浴はできませんがシャワーは大丈夫です。

車の運転

鎮静剤などの薬を使用しますので、車の運転はお控えください。当日は、ご自身での運転ではなく、公共交通機関でご来院ください。

運動

激しい運動は避けてください。生検をした方は当日は安静に、ポリープを切除した方は、1週間ほど運動は出来ません。

検査時の痛みについて

医師の腕が問われる大腸内視鏡検査

大腸内視鏡検査では、やはり痛みが心配という方が多いと思いますが、検査時の苦痛や危険性は、医師の腕によって大きく左右されます。当院の検査はすべて、年間約2000件の内視鏡検査を行っているベテランの院長が担当いたします。経験豊富な専門医の技術で、患者様に優しい内視鏡検査を提供します。

当院の検査は女性にやさしい痛み知らず!

検査時に痛みを感じるのは、腸に空気が入ることと腸が伸びることが原因です。腸に空気を入れすぎると、お腹が張って苦しい状態になります。そこに無理に内視鏡を挿入することで、さらに腸が伸び、これが大きな痛み(伸展痛)となります。当院では検査方法を工夫し、患者様に負担のない検査を行います。女性の方もご安心ください。

痛み知らず!当院の検査方法と検査設備

当院では、以下のような検査方法・検査設備を整え、痛みのない優しい大腸内視鏡検査を行っております。

原則無送気(注水)法

腸に空気を入れず水を注入するため、腸を伸ばさずにスコープを挿入することができます。空気を入れる場合(送気)は、内視鏡用炭酸ガス送気装置を使用します。炭酸ガスは、空気のように腸内にたまらず、速やかに腸管内に吸収されます。腸内に長時間空気が残らないので、お腹の張りや不快感が和らぎ、痛みが最小になります。

受動湾曲細径大腸内視鏡

受動湾曲新型細径大腸内視鏡は、軽く腸壁に押し当てられただけで自然に曲がり、さらに9.2mmという細さでも大腸の奥まで操作が伝わります。スムーズに挿入ができるので、当院では、原則女性にはこの内視鏡を使用しております。

受動湾曲細径大腸内視鏡

受動湾曲細径大腸内視鏡

女性で内膜症・筋腫のある方や細身で骨盤の狭い方も安心です!

検査が難しいケースとして、過去に受けた手術による癒着がある症例があげられます。また女性の場合は、手術経験がなくても、子宮内膜症や筋腫による癒着があり、内視鏡の挿入に時間がかかることがあります。

細身で骨盤の狭い方も、大腸の屈曲が強く、挿入が難しいことがあります。この受動湾曲細径大腸内視鏡なら、そのような方にもスムーズに挿入でき、苦痛なくリラックスした状態で検査を受けていただけます。

NBIを用いた内視鏡観察

NBIとは、特殊光観察の手法の1つです。通常光観察のときに用いる白色光に対し、特殊光観察では、光学特性を変換した照明光を用いて画像を強調するため、より精度の高い診断が可能です。今まで見逃されてきた小さな病変が発見できるようになるだけでなく、その病変が腫瘍か非腫瘍かも鑑別できます。

NBI

NBI

腫瘍か非腫瘍かが鑑別できれば、大腸内視鏡検査における不要な生検を減らすことができ、出血などのリスクを軽減できます。また不要な生検を減らすことは、医療費の削減にもつながります。患者様の身体的・経済的負担を減らせる画期的な観察手法です。

拡大内視鏡

最新の拡大内視鏡は、ハイビジョン対応の高画質で、110倍までの光学ズームが可能です。微細な血管や粘膜の表層膜様までリアルに再現でき、NBIと組み合わせることで、さらに精密な観察・診断ができます。

当院の大腸内視鏡検査:5つの特徴

経験豊富な大腸の専門医にお任せください

当院では、患者様がリラックスして検査を受けられるよう、さまざまな工夫と配慮をしております。大腸の専門医として、患者様に苦痛のない検査を行い、病気の早期発見をすることが使命だと思っております。安心してお任せ下さい。

痛みの少ない大腸内視鏡検査が受けられます

お腹のハリが楽になって不快感のない受動湾曲細径大腸内視鏡を使った、独自の原則無送注水法で、痛みの少ない優しい検査を行います!

検査前の下剤・食事制限を患者さまごとに提案します

良い検査をするためには、前日の準備が大切です。当院では、患者様お一人おひとりのライフスタイルに合わせ、無理のない検査日をご提案いたします。

土曜日も検査が受けられます

土曜日も検査が受けられます。

年間2000件の検査実績!安心して任せられます

当院で行う内視鏡検査は、全てベテランの院長が対応いたします。経験豊富な専門医にお任せください。

最新の検査設備で、精密な検査が受けられます

NBIと呼ばれる特殊光、拡大内視鏡を導入しております。これまでは見つけにくかった、小さな病変も逃しません。

大腸内視鏡検査の費用

費用は安心の保険適用

院の大腸内視鏡検査は、ほとんどの場合保険適用となります。

大腸内視鏡検査生検なし 7,000円~
大腸内視鏡検査生検あり 11,000円~
ポリープ切除 16,000円~27,000円

3割負担の場合のおおよその目安となります。患者様の保険の負担割合によって異なります。初診料、診察料、投薬料などは含まれておりません。

世田谷区「大腸がん検診 費用助成制度」のご案内

当院は助成制度の対象医療機関です

40歳以上の世田谷区民の方は、大腸がん検診(便潜血検査)の助成が受けられます。対象の方は200円で受診ができます。当院は助成制度の対象医療機関となっております。

■自己負担: 200円

■持ち物:受診票、健康保険証、お薬手帳

そのほかの助成が受けられる検診

大腸がん以外にも、当院は世田谷区の大腸がん検診(便潜血検査)、肺がん検診、前立腺がん検診、胃がんリスク(ABC)検査の実施医療機関となります。実施期間がありますので、当院もしくは世田谷区ホームページなどでご確認のうえ、機会を逃さす受診しましょう。