排便するときに「お尻が痛い」「肛門のあたりがヒリヒリする」と感じることはありませんか。
排便時のお尻の痛みには、切れ痔やいぼ痔など、さまざまな原因が考えられます。一時的なものだと思って我慢している方もいらっしゃいますが、症状を繰り返している場合には、痛みや痔の悪化だけでなく、排便時の痛みを避けようと便意を我慢することで、便秘につながることもありますので注意が必要です。
今回は、排便時にお尻が痛むときに考えられる主な状態や原因、見直したい生活習慣についてご紹介します。
排便時にお尻が痛いときに考えられる主な状態
切れ痔(裂肛)
排便時の痛みの原因として多くみられるものの一つが、切れ痔(裂肛)です。
硬い便や太い便を出す際などに肛門の皮膚が傷つくことで起こります。排便時に鋭い痛みを感じたり、排便後もしばらくヒリヒリとした痛みが続いたりすることがあります。また、トイレットペーパーに鮮血が付くこともあります。
いぼ痔(痔核)
いぼ痔(痔核)は、肛門周辺の血管などが腫れて、いぼ状になった状態です。
肛門の内側にできる「内痔核」と外側にできる「外痔核」があり、状態によっては排便時に痛みや出血、腫れなどがみられることがあります。
肛門周囲膿瘍
肛門の周辺に細菌が入り込み、膿がたまった状態を肛門周囲膿瘍といいます。
排便時だけでなく普段からズキズキと痛む、肛門周辺が腫れる、熱をもつなどの症状がみられることがあります。発熱を伴う場合もあるため、強い痛みや腫れがある場合には早めの受診が必要です。
どうしてお尻が痛くなる?考えられる原因
排便時のお尻の痛みには、便の状態や排便習慣が関係していることがあります。
特に便秘によって便が硬くなると、排便時に肛門へ大きな負担がかかります。また、強くいきむ習慣や長時間トイレに座ることも、肛門周辺に負担をかける原因となります。
一方で、下痢が続いている場合も注意が必要です。頻繁な排便や便による刺激、何度もお尻を拭くことなどによって肛門周辺の皮膚に負担がかかり、痛みにつながることがあります。
お尻のために改善したい生活習慣
お尻への負担を減らすためには、便秘や下痢をできるだけ防ぎ、無理なく排便できる状態を整えることが大切です。
水分を適度にとる、食物繊維を含む食品をバランスよく取り入れる、適度に体を動かすなど、まずは毎日の生活習慣を見直してみましょう。
また、便意を我慢しないことや、トイレで必要以上に長時間いきまないことも大切です。排便後は強くこすらず、肛門周辺を清潔に保つよう心がけましょう。
お尻の痛みはお薬で治る?肛門科へご相談ください
切れ痔やいぼ痔などは、症状や状態に応じて軟膏や坐薬、内服薬などを使用して治療する場合があります。また、便秘が原因となっている場合には、便を出しやすくするためのお薬を使用することもあります。
ただし、お尻の痛みの原因によって必要な治療は異なります。「痔だと思うから市販薬で様子を見よう」と自己判断を続けるのではなく、痛みや出血を繰り返している場合には一度原因を確認することが大切です。
肛門科では、お尻の状態を確認したうえで、症状に応じたお薬の処方や治療を行うことができます。排便時のお尻の痛みや出血、腫れなど、気になる症状がございましたらお気軽にご相談ください。
世田谷区の肛門科・鶴町クリニックでは、肛門科診療のネット予約を受け付けております。空きがある場合には、当日のご予約も可能です。
