厳しい暑さが続くこの時期は、冷たい飲み物やアルコールを飲む機会が増え、胃腸に負担がかかりやすくなります。そのような中で、「便に血が混じっていた」「トイレで出血に気付いた」という症状に驚かれる方もいらっしゃいます。
今回は、血便が出たときに確認していただきたいポイントや、受診の目安についてご紹介します。
血便は自己判断せず、原因を確認しましょう
「トイレで便を見たら血が付いていた」「便器の水が赤くなっていて驚いた」。血便は突然起こることが多く、不安になる症状の一つです。
そんな中で、「一時的なものだから大丈夫だろう」「痔だから大丈夫だろう」と自己判断して様子を見てしまう方も少なくありません。しかし、血便の原因は痔だけではなく、大腸ポリープや大腸がん、腸の炎症などさまざまな病気が隠れている可能性があります。自己判断せず、まずは医療機関で原因を確認することが大切です。
血便の原因はさまざまです
血便と一口にいっても、原因はさまざまです。比較的多いものとしては、いぼ痔や切れ痔などの肛門の病気があります。排便時に鮮やかな赤い血が付着する場合は、痔が原因であることも少なくありません。
一方で、大腸ポリープや大腸がん、潰瘍性大腸炎、感染性腸炎、虚血性腸炎などでも血便がみられることがあります。中には早期の治療が必要となる病気もあるため、「血便=痔」と決めつけることは危険です。
血の色も重要な手がかりです
血便では、血液の色も原因を考える手がかりになります。鮮やかな赤色の血は、肛門や直腸など比較的出口に近い場所から出血していることが多く、痔などが原因の場合があります。
一方で、暗い赤色や黒っぽい便(タール便)は、消化管のより奥から出血している可能性もあります。ただし、血の色だけで原因を判断することはできません。同じ病気でも出血の状態によって見え方は異なるため、自己判断せず医療機関で相談することをおすすめします。
このような症状がある場合は早めに受診しましょう
血便が一度だけだったとしても、一度は医療機関へご相談ください。特に次のような症状がある場合は、早めの受診をご検討ください。
- 血便が何度も続く
- 便が細くなった、便秘や下痢を繰り返す
- 腹痛や発熱を伴う
- 体重減少や貧血がある
- 便潜血検査で陽性と言われた
- 40歳以上で一度も大腸カメラを受けたことがない
これらの症状は、大腸の病気が隠れているサインである可能性があります。
原因を調べるには大腸カメラ検査が有効です
血便が出た場合、症状や診察の結果によっては、大腸カメラ(大腸内視鏡検査)をご案内することがあります。特に、血便が繰り返し続く場合や便潜血検査で陽性となった場合、40歳以上で一度も大腸カメラを受けたことがない場合などは、一度検査を検討されることをおすすめします。
大腸カメラでは、大腸の粘膜を直接観察できるため、ポリープや炎症、大腸がんなどの有無を詳しく確認できます。また、必要に応じて組織を採取したり、小さなポリープをその場で切除したりできる場合もあります。
「検査は痛そう」「苦しそう」というイメージをお持ちの方もいらっしゃいますが、鎮静剤を使用することで、多くの方がリラックスした状態で検査を受けられています。不安な点があれば、遠慮なくご相談ください。
血便を見つけたら、そのままにしないことが大切です
血便は、痔が原因であることもあれば、大腸がんなど早期発見・早期治療が重要な病気のサインであることもあります。「そのうち治るだろう」と放置せず、症状がある場合は早めに受診し、原因を確認することが大切です。
当院では、患者様のお話を丁寧に伺い、症状に応じて必要な検査や治療をご提案しております。血便が気になる方や、便潜血検査で陽性と判定された方は、お一人で悩まず、お気軽にご相談ください。
東京都世田谷区の肛門科・消化器科「鶴町クリニック」では、ネット予約を受け付けております。当日予約にも対応しておりますので、気になる症状がある方は、お早めにご相談ください。
