痔予防として特に冬場気を付けてほしいこと

これからクリスマスや年末年始を迎えるにあたり、ついつい食べすぎ飲みすぎになってしまったり、食生活が乱れてしまうことがあります。食生活の乱れは、便秘や下痢を引き起こす原因となり、おしりの負担、痔の悪化へとつながりかねません。

また、冬は、寒さで「冷え」を感じて血流が悪くなる方が増えてきます。体が冷えると、肛門周辺の血流も悪くなって、いぼ痔の原因になると言われています。今回は、痔の予防として冬に気を付けてほしいことをピックアップしてみました。ぜひ日頃から気を付けて、痔を予防しましょう。

食事で気を付けたいこと

アルコール類の飲み過ぎに気を付ける

アルコールの摂取は、少量なら良いのですが、たくさんとると、血管が拡張して血流の量が増えます。その結果、肛門周辺の血流も増えるのですが、静脈が血液を心臓のほうに戻す力が弱いことで、肛門のうっ血をひどくして痔を悪化させることになります。お酒の飲み過ぎには注意しましょう。

香辛料の摂り過ぎに注意する

例えば、胡椒や唐辛子といった香辛料は、消化されずにそのまま便にまじって排出されるため、肛門の粘膜を刺激してしまいます。裂肛の人や、痔の症状がひどいときは、痛みや出血を招く原因となることがありますので、控えたほうが良いでしょう。普段の摂取をやめる必要は無いのですが、とりすぎには注意してほしいです。

食物繊維を意識してとる

肛門を健康に保つには、肛門に負担をかけない便を作ることがもっとも大切です。そのために欠かせないのが食物繊維となります。以前の記事でも紹介しておりますが、食物繊維は、好きなものを中心に食事をしているとどうしても不足してしまいがちです。食物繊維は、意識して摂取するようにしましょう。

過ごし方で気を付けてほしいこと

定期的に体を動かす

長い時間座りっぱなしでいると、肛門がうっ血しやすくなってしまいます。反対に、長時間立ちっぱなしでいると重力で血液が下に集まりやすく、また、おなかに圧力がかかるため肛門がうっ血しやすいです。
長い時間、同じ姿勢でいるのではなく、姿勢を変えてみたり、軽い体操をするなど、少しでも体を動かすことを心がけまましょう。

お風呂に入る

冬は特に体が冷えやすくなります。冷えると血行を悪化させ、肛門のうっ血などを招くことがあります。腰やお尻まわりを温めることが大切です。暖かい服を着用したり、カイロなどを利用することも良いですが、ゆっくり湯船につかって体を温めることはとても効果的です。お風呂はシャワーのみでなく、できる限り湯船につかりましょう。

痔の予防にあたり、行動のハードルを上げてしまうと実行が困難となるかと思います。まずは1つでもできることを心がけてみてもらえたらと思っています。