ジオン注射治療 |
■ジオン注射治療の医療保険化 |
痔核に薬剤を注入し固めてしまう治療法(硬化療法)は、すでに確立された治療法ですが、効果が十分でない欠点がありました。
しかし、今回、ジオンという硫酸アルミニウムカリウムとタンニン酸を有効成分とする強力な治療薬(硬化剤)が登場しました。
今までですと手術が必要と判断される場合でも、ジオンを痔核へ直接注射する硬化療法で、手術と同等の効果を得られる症例がある事が分かりました。
そして、このジオン注射治療が平成17年の5月から、医療保険で使えるようになりました。 |
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■ジオン注射治療の方法 |
| 局所麻酔もしくは仙骨硬膜外麻酔を行った後、4段階注射法といって一つの痔核に対して4ヵ所(上極部粘膜下層、中央部粘膜下層、中央部粘膜固有層、下極部粘膜下層)に分割してジオンを局所注射します。 |
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■ジオン注射治療の作用機序 |
| ジオンの有効成分の硫酸アルミニウムカリウムにより、痔核に炎症、線維化が起こり痔核が退縮します。もう一つの成分のタンニン酸は、硫酸アルミニウムカリウムによる過度な炎症を抑制し、組織障害を防ぎます。 |
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■ジオン注射治療の適応 |
| 従来でしたら手術が適応となった、脱肛を伴う内痔核の一部が、ジオン治療の適応になった事が大きな特徴です。しかし、すべての脱肛する内痔核を治せるというものではありませんし、手術治療がなくなる訳でもありません。手術になるか、ジオン治療になるかは、診察の結果、脱肛の程度と特徴で判断します。 |
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■ジオン注射治療の術後の注意 |
| 入院しないで、日帰りで行いますが、ジオン治療施行後、二日程は自宅で安静にしている必要があります。また、痔核に注入された硫酸アルミニウムカリウムが、腎臓から尿中に排泄されるので、十分な水分摂取と、尿量の確保が重要です。この十分な水分摂取は、手術前から留意してください。手術前の水分摂取が不十分だと、処置中に血圧の低下を来すこともあります。 |
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■ジオン注射治療の副作用 |
| 注射部位の痛み、腫れ、発熱、肛門部の重たい感覚などが見られます。 |
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■ジオン注射治療のまとめ |
| 繰り返しになりますが、すべての内痔核の患者さんをジオン注射で治せる訳ではありません。また、注射だからと言って、安易に考えず、手術の場合に匹敵する注意が必要です。いずれにしても、有効な治療の選択肢がひとつ増えたことになり、喜ばしい限りです。 |