世田谷区(経堂) 胃腸科 消化器科 肛門科 内視鏡検査

肛門科・胃腸科・消化器科 鶴町クリニック
TEL:03-3425-5220
東京都 世田谷区 経堂1-14-3
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胃腸科・消化器科

 

胃内視鏡検査

■胃の内視鏡検査は辛くない

胃がんをはじめ、上部消化管疾患の早期診断、治療に胃内視鏡検査は必須です。胃がんであっても、早期に診断すれば、かなり大きいものでも内視鏡で取りきれる時代になりました。ところが、内視鏡が下咽頭(のどの奥)を通る時の違和感を必要以上に恐れて、定期的な検査を嫌がる患者さんが依然として多いのが現状です。ここ数年で、内視鏡自体が細く柔らかくなり、検査に伴う不快感はそれほどではありません。また、最近では経鼻挿入による胃内視鏡(経鼻胃内視鏡検査)と言って、鼻から内視鏡を挿入する方法もあります。当院も胃内視鏡検査を数多く手掛けていますが、ほとんどの方が、「思っていたのと全然違う。これなら、定期的に検査してください。」と、おっしゃいます。現在、がんは、普通の病気になってしまいました。いつ、だれが患ってもおかしくないほど増えています。自分の為だけでなく家族の為と思って、定期的な検査をお勧めします。

■挿入法

経口法
従来どおりの、マウスピースをくわえ、口から内視鏡を挿入する方法です。口から挿入するから苦しい検査になり、後で説明する鼻から挿入する(経鼻法)だと苦しくない、との表現もありますが、必ずしもそうではありません。経口法でも楽に施行できます。なぜ、経口法が辛いというイメージができたのか。以前は、口から挿入した内視鏡を下咽頭(のどの奥)で固定し、この状態で患者さんに嚥下(唾を飲み込む動作)してもらい、内視鏡を挿入するというものでした。この方法ですと、舌を圧迫し、どうしても異物を飲み込む、という感覚が生じ、不快感、辛いという感じが残ります。ところが、現在は、口から挿入しても、なるべく、辛い感覚の原因となる舌や下咽頭に内視鏡が接触しないように努め、下咽頭から食道に至る最も辛い部分は、患者さんに嚥下させずに、内腔に沿って挿入するのです。この方法ですとほとんど内視鏡が通過したことを感じないまま、検査施行できます。
 
 
経鼻法(経鼻胃内視鏡検査)
最近、開発された方法です。そのコンセプトは「鼻から挿入する事で、違和感、咽頭反射の原因となる舌に内視鏡が触らず挿入されるため、楽な検査が出来る」というものです。内視鏡が極めて細い事も特筆に値します。経鼻胃内視鏡検査に関するいろいろな調査結果を見ても経口法を経験した人に経鼻法で内視鏡検査を施行した場合、大多数の人が経鼻法が楽と答えています。私も、実際に使用していますが、この調査結果と同様の結果を体感しています。
経鼻法(経鼻胃内視鏡検査)
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経鼻法(経鼻胃内視鏡検査)は、今後、「胃カメラは苦しい」という感じを払拭させ、がんを含めた上部消化管疾患の早期診断に大きな役割をはたす事は間違いないでしょう。しかし、花粉症を代表とするアレルギー性鼻炎で鼻腔が殆ど閉塞している人も多く、経口法がなくなる事はありません。繰り返しになりますが、経口法でも充分楽に施行できますのでご安心を。当院では、経口法、経鼻法のいずれにも対応できます。どちらを選択するかは、患者さんと相談の上、決めています。実際に患者さんと接してみて、経口法でも楽にできる事を体感した人は、経鼻法を説明しても、「鼻から入れられるのは、刺激が強そうですね」と及び腰になる方もおられるし、過去に経口法で辛い思いをされた方は「是非、経鼻法でお願いします」とおっしゃる方もいます。苦痛の緩和という事は、杓子定規、一概には論じられないデリケートな部分があります。いずれにしても、患者さんの選択肢が増えると言うことは喜ばしい限りです。
 

上部消化管疾患

■日常経験する上部消化管(食道、胃、十二指腸)

1、逆流性食道炎
病名が示す通り、胃液が食道に逆流し、その刺激で炎症を来す疾患で、最近、とても増えている疾患です。症状は、胸焼け、呑酸(酸っぱい液が上がってくる)などの典型的なものから、咽喉頭異常感(のどの異物感)、咳など一見、食道とは無縁な症状までさまざまです。程度の重い逆流性食道炎を無治療で放置すると、食道腺がんが発生する可能性も指摘されており、内視鏡による正しい診断と適切な治療が必要です。 逆流性食道炎
 
食道粘膜に沿った赤い縦の線が
逆流性食道炎の所見である。
2、慢性胃炎
胃の粘膜は、食べ物などの刺激で常に傷害を受け、慢性的な炎症をきたしています(傷が出来た状態)。この結果、本来あるはずの固有の胃粘膜が減ってしまい、これを萎縮(萎縮性胃炎)と言います。また粘膜の傷が修復される過程で、胃粘膜が腸に似た粘膜に置き換わってしまうことがあり、これを腸上皮化生と言います。このような胃粘膜の萎縮と腸上皮化生が慢性胃炎の本態です。最近では、慢性胃炎の本態である萎縮と腸上皮化生の発現に、ピロリ菌の存在が主役である事が分かって来ました。ピロリ菌という細菌が胃粘膜に存在する事で、慢性的、組織学的胃炎が生じ、萎縮、腸上皮化生がさらに進行していくのです。萎縮、腸上皮化生、ピロリ菌感染の3因子が、程度の差を持って複雑に絡み合って形作られるのが慢性胃炎です。さらにピロリ菌という細菌が胃の中にいると胃がん発生の原因になる事も分かって来ました。慢性胃炎の治療も以前は、症状を緩和する治療に重点がおかれましたが(制酸剤、粘膜保護剤、胃腸異能改善剤など)、最近は、ピロリ菌が多く存在する時は、胃がんのリスクを減らすためにピロリ菌を退治する除菌療法も検討されることがあります。
除菌治療の前の状態 除菌治療の前の状態
胃の粘膜面の凹凸が目立つ。典型的な腸上皮化生を伴う萎縮性胃炎でピロリ菌も感染していた。
   
除菌治療の後の状態 除菌治療の後の状態
ピロリ菌の除菌治療後は、粘膜の凹凸が著明に改善し、続いていた胃の不快感も消失した。
3、胃・十二指腸潰瘍
 
胃は、口から食べたものを強力に消化する反面、自分の胃壁は消化されないように守らなくてはなりません。食べたものを消化する役割を攻撃因子(胃酸、ペプシン)、胃粘膜を保護する役割を防御因子(胃粘膜を被う粘液)といいます。攻撃因子と防御因子のバランスが崩れた時、自分の胃壁が傷害され深い傷になった状態を潰瘍と言います。以前は、攻撃因子である胃酸分泌が過剰になる事が、バランスを崩す主因と考えられてきましたが、最近は慢性胃炎の項で既述したピロリ菌と消炎鎮痛剤が、胃の正常な粘膜防御と修復機能を崩壊し、胃酸の攻撃を受け安くしてしまう、と考えられています。症状は、空腹時の上腹部の痛みです。十二指腸潰瘍の場合は、背中の痛みとして自覚することもあり、整形外科的な疾患との鑑別が重要です。放置しておくと、出血したり(吐血)、傷が深くなり胃壁を貫き(穿孔と言う)、腹膜炎を併発したり、胃の出口が狭くなり食事が通過しなくなる(幽門狭窄)ので速やかな診断、治療が必要です。治療は、胃酸の分泌を抑制、阻害する薬剤(H2ブロッカー、プロトンポンプ阻害剤)、粘膜保護剤、胃腸機能改善薬を適宜組み合わせます。最近では、ピロリ菌感染がある場合は、菌を退治する除菌治療も併せて行うようになりました。
胃・十二指腸潰瘍
白い円形の部分が良性潰瘍です。
4、食道がん
食道に発生する悪性の疾患で、扁平上皮がんが多い。アルコール過剰接種、喫煙が誘因となる。少ないが、既述した逆流性食道炎に伴い食道の末端が本来の扁平上皮から胃のような粘膜に置き換わり(バレット食道)、ここから腺がんが発生することもある。症状は、徐々に進行する嚥下障害(飲み込みにくい)、体重減少である。治りにくいがんのひとつで、外科的手術、放射線治療、抗ガン剤投与を組み合わせて治療に望む。最近は、早期発見すれば内視鏡的に切除も可能な時代になっており、定期的な内視鏡検査が望まれます。 食道がん
早期食道がん症例です。無症状ですが、偶然、胃内視鏡検査で発見されました。矢印の赤みの強い部分が病変である。内視鏡的切除で治癒した。
 
 
5、胃がん
胃の粘膜が悪性化したのが胃がんです。胃がんには分化型胃がん未分化型胃がんに大きく分けることが出来ます。胃がんは慢性胃炎と密接な関連があります。特にピロリ菌の感染が胃がん発生の主要因である事が分かって来ました。ピロリ菌の感染に強い萎縮、腸上皮化生が伴うと分化型胃がんが発生し、萎縮、腸上皮化生の所見が少なくても胃の上の方にピロリ菌が原因の強い胃炎がある場合に未分化型胃がんが発生するとされています。
 

■分化型胃がんの例

胃がん 矢印で示した広い範囲で僅かに高まった部分が病変である。
   
胃がん 以前なら手術で胃を3分の2切除する治療になっていましたが、今は内視鏡で広範囲に腫瘍を切除可能です。
   
胃がん 切除された標本です。

■未分化型胃がんの例

未分化胃がんの例 矢印の部分ががん性潰瘍の部分を示す。周辺の胃粘膜の赤みが強い。未分化がんで、病巣は一見大きくないが、広範囲に転移していた。
6、胃ポリープ
胃の中に出来るポリープ(隆起した形のもの)で、いろいろなタイプがあります。
1、胃底腺ポリープは、胃の上の方に多発し、ピロリ菌感染を認めません。
2、過形成ポリープ、腺腫は、粘膜萎縮が強い胃から発生し、多くの場合、ピロリ菌の感染を認めます。
胃底腺ポリープ 胃底腺ポリープ
矢印の様に、周辺の粘膜と色調が同じ小さなサイズのものが多発する傾向がある。ピロリ菌感染と関係がない。
   
過形成ポリープ 過形成ポリープ
矢印のように赤みの強いポリープです。
このポリープもピロリ菌感染が原因です。
7、十二指腸がん
十二指腸に出来る悪性のがん腫で頻度は少ないです。
十二指腸がん
8、機能性胃腸症(Functional Dyspesia:FD)
食後の膨満感、上腹部膨満感、腹部の違和感、腹痛などを訴えで来院し、内視鏡を含めた精密検査を行っても明らかな病変を認めない患者さんが増えています。往々にして「疲れがたまったのでしょう」とか「余り気にしない方が」等と積極的な医学的アプローチがなされないまま、症状は消えず、辛い思いをされています。現在は、このような状態を機能性胃腸症と定義し、治療を必要とする疾患であるという概念が確立しました。積極的な治療を怠ると、苦痛から気鬱傾向になったり、職場での仕事の能率に悪影響を与えるなど見過ごせない状況になるからです。しかし、原因を含め、まだ不明な点も多く、より踏み込んだ病態解明、治療法の開発が急がれています。治療には時間を要しますが、「精神的なもの」と自己診断せず、専門医に相談して下さい。
 

大腸内視鏡検査

■大腸内視鏡検査について

生活、食習慣の変化から、日本でも大腸疾患が増加しています。
日本では、大腸がんが急増しています。

肛門の違和感や出血を、痔だと思い込んで放置したり、大腸の検査はつらいというイメージで精密検査を避けた結果、大腸がんを進行させてしまう患者さんが少なくないのは、大変残念な事です。

また、大腸がん以外でも、治りにくい大腸の慢性炎症(潰瘍性大腸炎、クローン病)が、若い人の間で増えています。

血便、治りにくい腹痛、排便異常などを自覚したときは、積極的に検査をうけましょう。

当院では、最新の電子内視鏡装置による大腸内視鏡検査を行い、肛門疾患を含めた総合的な大腸疾患の診断、治療を心がけています。


■検査方法

検査当日の朝に、腸管洗浄液を飲み、腸の中を空っぽにします(宿便除去)。
腸管洗浄液服用後、4〜5時間で、宿便が除去されますので、午後1時位から検査を開始します。
肛門から細い内視鏡を入れ、大腸全体を観察します。検査時間は、15分前後で終了します。何らかの病変を認めたときは、細胞の一部を取り、顕微鏡で観察し、診断の確定を行います。

大腸内視鏡検査は、非常に辛い、と言うイメージが強いようです。現在は機器や技術の進歩で、心配するほどではありません。

大腸内視鏡検査で辛いと感じるのは、
1、腸が伸ばされる時に発生する伸展痛、
2、腸に空気を入れるために発生するお腹の張り感の2つが重要です。
当院ではこの2つの点を克服する為に、腸に空気を入れずに内視鏡をする“原則無送気法”を行っています。
単に空気を入れないと言うことで、お腹が張らないと言う直接的な効果に加え、腸の伸展痛も抑えられます。


■内視鏡的ポリープ切除

内視鏡は検査だけでなく、ポリープを切除する治療を行う事も可能です。
ポリープにワイヤーをかけ、電気を流し切り取ります。
ポリープが大きい場合や多発している場合は入院が必要です。
内視鏡的ポリープ切除
内視鏡的ポリープ切除
内視鏡的ポリープ切除
     
内視鏡的ポリープ切除
 
内視鏡的ポリープ切除
 

下部消化管疾患(大腸疾患)

■日常経験する大腸疾患について

肛門の違和感や出血を、痔だと思い込んで放置していると、重大な大腸疾患を見落とすことになります。
生活、食習慣の変化から、日本でも大腸疾患が増加しています。
肛門病変が、大腸疾患の部分的な症状として出現している場合もあります。

肛門の症状でも、大腸全体の検索が必要な場合があると言う認識が大切です。
 

大腸疾患の例

大腸ポリープ
大腸ポリープ 良性ですが、腫瘍で構成されたポリープ(腺腫性ポリープ)です。大きくなるとがんになるため、取る必要があります。
この位の大きさなら、外来で、内視鏡的切除可能です。
大腸早期がん
大腸早期がん 潰瘍性大腸炎に合併した大腸早期がんです。
青い色素の着いていない浅い凹みが病変です。
現在は、手術をしないで内視鏡で取れる早期がんも増えています。
大腸進行がん
大腸進行がん 深いクレーターを有する進行がんです。
この段階になると、手術が必要です。
孤立性直腸潰瘍
孤立性直腸潰瘍 排便時のいきみで、直腸粘膜が圧迫され、潰瘍が生じ、出血を来たす事があります。
潰瘍性大腸炎症候群
潰瘍性大腸炎症候群 原因不明で、大腸粘膜にびらんや潰瘍をつくる病気です。下痢、粘血便、微熱が主症状です。
難病にも指定されている病気です。
若い方に、非常に増えている疾患です。
クローン病
クローン病 潰瘍性大腸炎同様、原因不明の大腸の炎症です。
腸に潰瘍、繊維化を来たし、腸と腸がトンネルで交通してしまう事もある。
左図の様に、縦に走る潰瘍が特徴です。
関節や目にも病気を認めることがある。
腸結核
腸結核 腸に結核菌が感染した状態。
肺の結核菌を飲み込んで、発症する。
下痢、微熱、腹痛が主な症状。
憩室からの出血
憩室からの出血 憩室とは、腸の壁で薄い部分が、腸の内圧に押されて、部分的に外側に向かって袋状に、飛び出した状態。
憩室の中で、炎症を起こし、出血を来たす事がある。
緊急手術になるような、大量出血の場合もある。
   
 
 
 
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